「パラレル東京」からの学びです。火災の多い冬にこそ考えておきたい問題なので取り上げます。番組の中では、いろんな事象が起きると紹介されていましたが、私が一番「恐怖を感じた現象です。知らないよりは知っておいたほうが安全です。どうかご一読ください。

首都直下地震後に、まず同時多発火災が起きると想定されています。その流れから、「火災旋風」という「火の竜巻」が起る可能性が指摘されています。東京都庁やゴジラを超える高さ100~200mが、風速60mで建物を巻き上げながら移動します。東日本大震災後の気仙沼や、世界各地の山火事、第二次大戦中の都内でも発生しました。

特に関東大震災(1923年9月)では3万8000人が火災旋風で命を落としたとされています。地震発生の1~34時間後に渡り、東京では110個の火災旋風が目撃され、横浜市では30個の目撃証言がありました。人間や荷車、材木などを巻き上げながら2km以上を移動したケースも。当時は木造建築中心ですので、現代との違いを差し引いて考えなければなりませんが、大きなパワーをもつ現象だという理解が必要です。

火災旋風は、火の粉を遠くまでまき散らすため、もともと火種のなかったところにまで延焼を拡大させます。しかも、どの火災現場でも発生する可能性があり、動いていく方角を予測することは不可能とされています

また、火災旋風に巻き込まれるだけではなく、「火災旋風が来るぞ」というデマによるパニック、群衆雪崩(将棋倒し)のリスクもあります。さらに、大規模火災の風下側に発生する「黒煙の竜巻による火災旋風」は、夜間は見えづらく、避難が遅れがちです。

火災旋風からどう身を守るか

火災旋風は未解明の部分も多く確実な対処法はありません。消防研究センターの篠原氏によると、過去の実例や証言をもとに、以下のような対策が考えられます。

1.延焼中の地域には近づかない。延焼が大きいエリアは風速の強い大きな火災旋風が発生する危険が高い。

2.火災現場の「風下」側に行かない。※風の方角を知るには、火災で上がった煙の流れが手がかりになる。

3.接近にいち早く気づくには、土ぼこりや煙が空に巻き上げられて辺り一帯の空が暗くなる、津波や大雨のような轟音が聞こえる、といった予兆に注意する。

4.炎を含まない、黒煙状の火災旋風が近くまで来てしまったときは、鉄筋コンクリート造などの頑丈な建物に避難し、飛散物から身を守るために窓ガラスの側から離れる、あるいは頑丈な建物の物陰で身を小さくする。また、自動車や物置、電柱などは飛散する可能性があるので近づかない。

結論:竜巻からの避難と同様の対処法が有効かと思われます。例えば、浸水被害のない地下鉄構内や、頑丈なコンクリートの建物など。避難の際には、パニックに注意、です。

そして、まず火災を出さないためにも、避難の際は必ずブレーカーを落としてください。地震による火災のうち、電気復旧時の通電火災が半分以上を占めています。

参考:「パラレル東京」ページ内の「火災旋風」