引き続き「パラレル東京」より学び。あまりに盛り沢山の真剣番組のため、このシリーズが年明けまで続きそうな勢いですが、おつきあいくださいね。

首都直下型地震では、冬の夕方震度6の地震で811件の火災が想定されています(実際には発生源別に19パターンがシュミレーションされています)。そのうち100~200件は1件の火災は、類焼して周囲の木造密集地に広がる大規模火災圏になると予想されています。

番組の専門家によると、東京消防庁で23区で消火活動できる消防車は500台。さらに、1件の火災に2台で消火活動にあたらないと火の粉が飛んで燃え広がるため、実際は250件しか消火活動できないとのこと。これに、道路封鎖、渋滞、家屋倒壊などが重なると、消防車で消せる火災は非常に限られます。類焼、延焼が重なり大規模火災に発展。逃げられなくなる人も多数予想されます。専門家は、「500m先に火柱が2本見えれば、逃げるタイミング」と話していました。あらかじめ決めていた避難先が火災に近い場合は、他の場所に向かいましょう。

兵庫県立大学防災教育研究センター長の室崎益輝氏(「事業構想」より引用)によると、

「実は震度6くらいのときが、大規模火災が起こりやすいのです。建物が崩壊していないため、空気の流通がはかられ、激しく燃えやすい。関東大震災でも、全壊率の高かった鎌倉や小田原では意外にも火災被害が少なかったのです」

地震時に燃え広がると、延焼スピードは時速200~300mにもなる。関東大震災で激しく燃え広がった地点は時速800mといわれる。火災が時速100mを超えると逃げ切れず火災に巻き込まれる人がでてくる

「阪神・淡路大震災当時はほぼ無風で、延焼スピードも時速40m程度。人も逃げることができ、亡くなった焼死者も500人ほどと少ない。しかし、関東大震災で焼けて亡くなった人は9万人です。台風が近くにあり、秒速10mほどの風が火災を拡大させました」

「関東大震災で大きな火事が起きたのは今の墨田区ですが、その本所、深川、浅草の当時の市街地地図を、今の新宿から吉祥寺への市街地地図と比べると、今のほうが木造住宅が密集し、面積もはるかに広い。だから関東大震災が再現されると考えたほうがいいです。」

私の住んでいた中野区は、木造密集地と細い道が多く、火災でやられる、と言われています。皆さまも、この被害想定マップで震度や火災の危険性を一度ご覧ください。国土交通省の市区町村ハザードマップで水害危険性などとあわせて確認しておくと良いですね。

さらに逃げる時は、必ず電気ブレーカーを落としましょう。復旧時の通電火災が非常に多いです。復旧時に蛍光灯から火花が飛び散り、着火など。震度5以上ではガス自動的に停止しますので、ガスについては心配せず、ガス漏れがないかを確認の上、帰宅時に自分で元栓を開栓してください