「パラレル東京」第一日目からの学びについて。NHKと国の本気度合い、首都直下型地震が本当に迫っているということが身に沁みました。

なかでも、「群衆雪崩」による死者多数発生には衝撃を受けました。いわゆる「将棋倒し」であり、逃げよう、帰宅しようとした人達が狭い場所に殺到しパニックになり圧死する事故です。防災士の試験でも「恐ろしいのは、群集心理、特にパニック」と教えられましたが、そのとおりでした。普段なら通らない狭い階段や路地裏が要注意です。渋谷なら、センター街。通常時、「ここは狭くて嫌な感じがするな、早く抜けたいな」と思う場所を下見しておいてください。人が集まるターミナル駅、通路歩道橋などが危ないです。

東京都は、大地震発生後72時間は帰宅を控えるよう呼びかけています。パニックに巻き込まれないために、無理に一斉帰宅してはいけません。会社・学校などの大型設備では3日分の生活備蓄を行っています。しかし、問題は我々の心理状態です。子供や老人を家に置いて72時間もその場にとどまれるのか。会社・学校以外の知らない場所ではどうするか?帰宅困難者受け入れ施設はあるものの、それはどこなのか?不安が重なり、無理をしてでも帰りたくなります。

事実、東日本大震災の時は、関東で約500万人超の帰宅困難者が出ました。そして多くの方々は徒歩、または交通機関再開後、一両日中に帰宅できました。うちの主人も、6時間くらいかけて歩いて帰宅しました。しかし、当時は、地震そのものによる停電・断水・ガス停止はなく、安全確認のための交通機関一時停止でした。首都直下型地震では、電気・ガス・水道は止まり、脱線、道路崩壊、大規模火災などが想定されており、まったく状況が異なります。さらに、「東日本大地震で帰宅できた人達」に、「首都直下型地震でも帰宅するか?」とたずねたところ、84%もの人が「また帰りたい」と答えています。ある意味、間違った成功体験を、首都直下型地震にもあてはめようとしています。これは大変危険です。

子供を置いて、出先にとどまれないという心理はよくわかります。でも、帰る途中にあなたが生命を失ってはいけません。まず、家族の安否確認をし、安全に帰宅できる経路を把握してから、複数で行動しましょう。電話がつながらないときは、災害伝言ダイヤル171で安否確認をしあえるよう、家族と共有しておきましょう。残念なことに東日本大震災時、災害伝言ダイヤル171の使用は、わずか1.3%でした。

リンク先で「群衆雪崩」の詳細、発生予想マップがみられます。